生活記事

現代人が知っておきたい肝臓の話(後編)

 では前回に引き続き肝臓について解説します!今回は食生活や習慣などから肝臓機能の改善についてになります!と言っても、肝臓については「肝臓の数値を下げる」という方が馴染みがあるかもしれません!肝臓の機能については前回記事に記載をしておりますのでまずは前回記事をご覧になってからですと肝機能を整えるきっかけになるのではないかとおもいますのでよろしければそちらから読んでいただければ幸いです!!

 前半記事→肝臓の機能について

 肝臓を良くする食生活

 では、肝臓を改善する食生活について解説していきます!

①食生活のバランスを意識する

 最早、言うまでも無いような内容になってしまいますが栄養のバランスを取ることは肝臓にとっても負担をかけないことに繋がります。特にGI値の高い炭水化物や糖質は処理をしきれない場合、中性脂肪として体内に蓄えられてしまいます。肝臓の脂肪が溜まってしまいますと肝臓の機能低下に繋がり、糖質の代謝量が低下する悪循環につながってしまいます。もっとダメージが多いのが、脂質です。中性脂肪になることももちろんですが、悪玉コレステロールの値が上がってしまう可能性が極めて高いです。

 ちなみに「肝臓が糖分を代謝する」という一連の動作は糖尿病の方には是非覚えていただきたい内容です。なぜなら、「血糖値とは、肝機能が糖質の代謝に関する指数」の事を指します。つまり血糖値を改善するためには肝臓数値の改善が必要不可欠になるわけですね!

 ②肝臓に良い食材、主にアミノ酸系を摂取する

 アミノ酸って何?という方に過去記事です

 タンパク質についての解説

 アミノ酸と聞くとあんまりピンと来ないかもしれませんが、しじみと聞くとなんとなく肝臓に良いと聞いたことがあるのでは無いでしょうか?お酒を飲まれる方向けにサプリメントになっているのもよく見かけるようになりましたね!(笑)そのしじみに含まれているアミノ酸「オルニチン」と言う成分が肝臓内で働きをします。主な働きとしてアンモニアの解毒・代謝の手助けをしてくれたり肝臓のエネルギー生成にも効果があると考えられています。しかし、このオルニチンは食事からの必要摂取量が「しじみ」からでしか中々摂取するのが難しいです。サプリメントからの摂取を視野に入れても良い成分ですね!

 もう一つの選択肢として良質なタンパク質を摂取すると言う方法があります。タンパク質の最小単位がアミノ酸になりますので、まずはタンパク質をしっかりと摂取することで肝臓の改善にも繋がります。納豆・豆腐などの大豆類やお肉のような動物性タンパク質から摂取できるものどちらでも効果はありますが特に大豆系統の中でも納豆・豆腐がおすすめです。糖質や脂質の量が少なく気軽に食生活に取り入れることができ、吸収も大豆系の食品では早く吸収される為肝臓に負担も少ないです。お肉ももちろん貴重なタンパク源ですが脂質を同時に摂取してしまう為注意が必要です。ただし、動物性タンパク質には下記で解説致します、タウリンやアラニンなどの肝臓に良い成分が多く含まれるため、脂質量が増えても良い方は動物性蛋白を選択しても良いかと思います。

 主におすすめしたい成分は上記2つになりますが、他の成分としましては

 ・タウリン

 肝臓で分泌される胆汁の主成分で肝機能を高めます。栄養ドリンク等で有名な成分ですね!脂質やタンパク質の吸収を助ける役割を果たします。食品としては牡蠣やあさりなどの貝類や魚類・肉類に多く含まれ野菜などの植物からはほとんど摂取することができないと言われています。

 ・アラニン

 こちらもアミノ酸の1種類で、肝臓の中では身体に必要な糖を合成する役割があります。そして、肝臓の天敵であるアルコールの分解を助ける役割があります。こちらは良質なタンパク質を摂取することで肝臓が生成してくれます。

 ・ビタミンB12

 主に肝臓内で蓄えられているビタミンで赤血球の合成やDNAの構築に使用されます。こちらが少なくなると貧血や疲労の原因になり結果的に身体の(肝臓)働きを悪くしてしまいます。食材としてはこちらも動物性のものに多く含まれます。

 上記のように動物性タンパク質はアミノ酸やビタミンを豊富に含み肝臓には素晴らしい結果をもたらしてくれるのですが、先述の通り脂質を多く含みます。ですので、摂取する脂質も身体に良いものを選択したい方には是非、魚類を選択する事をおすすめします!!

 魚の油についての解説はこちら→今注目されているEPAとDHAについて

 上記のが食生活の改善になりますが、逆に肝臓に負担をかける行動として皆様ご存知の通りお酒です(笑)アルコールを分解・解毒した際に生み出されるアセトアルデヒドは肝臓に多大な負荷をかけてしまいます。しかし肝臓は「沈黙の臓器」です。危険信号は症状が出てからしか出してくれません。ですので私達が自分から気をかけて上げる必要があるんですね!対策として…

①休肝日を作る&量をへらす

②アルコール摂取前に肝機能を高めるようなものを摘む(しじみ汁や大豆、牡蠣など)

 と、当たり前のような内容にはなりますが少し取り組むだけでも仕事の疲れやストレスの軽減にもつながって来ます。是非、21日を目処に頑張って見て下さい!!

 今回は肝臓についての解説でした!肝臓については知られていないにもかかわらず、現代日本人が疎かにしてしまいがちな器官では無いかと思います。特に、今回の記事は寝ても疲れが取れなかったり日頃のストレスが溜まっているなと言う方に是非試していただきたいと思い記事に致しました!

 今回の記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです!それでは!!ノシ