生活記事

脂って身体に必要??

 はい、ということで今回はタイトルの「脂って身体に必要なの?」という内容です。一般的に脂と言われると身体に悪い印象、太る印象など良いものではないと思われる一方でオリーブオイルやエゴマ油、アーモンドなどのナッツ類は身体によいものとして認知されているかと思います。ではこの2種類がどのように違うのか…また、脂質がなぜ他の栄養素に比べて身体に悪い印象があるのかを今回ご説明させていただこうかと思います。またせっかくなので糖尿との関連性、血糖値にはどうなの??と言うところも解説していきたいと思います。

前回はGI値(主に炭水化物について)です!

 という訳で脂質の結論「身体にはもちろん必要ですただし、現代人は基本取りすぎている!」脂質は身体の細胞やホルモン、脂溶性ビタミン(aedk脂溶性ビタミンはこれDAKEと覚えましょう(笑))の吸収を助ける働きがあります。また代謝したときに得られるエネルギーが非常高く緊急時に必要なエネルギーとして蓄えられる働きもあります。

 そして、その蓄えることが現代人には足かせになってしまっている状況です。人間の体質は旧石器時代から変わっていないのではないかと言われており、いつ食糧難が起きても良いように使い切れなかったエネルギーはすぐにエネルギーの貯蓄になります。これが脂肪です(笑)つまり、身体の非常食というわけですね!例えば、昔の教科書を思い出して見て下さい教科書の狩りをしている人たちに太っている人はいますか?毎日3食しっかりと食べられている人がいたでしょうか…?最近では石器時代の食事が流行っていたり(この記事を書く際にいっぱい記事が出てきました笑)、断食や二食なども健康的な手法としても注目されております。それぐらい現代の食生活はカロリーや脂質などのエネルギーが高いんです…そのため、摂取した炭水化物・脂質はカロリーオーバーになり脂肪につながってしますわけですね!タンパク質の食べ過ぎは非常に難しいので気にしなくてもOKです。次回解説致します。

 はい、ここまでだと「え?多いんなら必要ないやん!!」と感じますよね?はい、そう思います(笑)実際脂質は意識しなくてもかなり必要数は取れます。栄養素の約25%ほど取れるとOKなのですが基本的には脂を使った食事やお菓子などを摂取するとすぐに達成します。しかもこれが1番苦痛なのですが…「脂質は美味しいんです…」身体は石器時代と変わらないと述べましたが、その身体がこんな「栄養素の塊を欲さないわけがないんです!!」人間の身体は人体に必要なものを美味しく感じるように出来ています。(経口補水液は脱水症状の際に飲むとすごく美味しく感じるそうです)そんなエネルギーの塊を石器時代の身体の我々が欲さないはずがないんです…抑えるためには強い信念が必要になります。特にお菓子はマイルドドラッグなんて言われ方をするそうです…これらを少しでも減らすことが出来れば健康寿命の改善や体質改善には大きく前進できるのではないかと思います。

 でも、いきなり「じゃあ今日から油を使って料理をしない!!」なんてことは難しいですよね?そこで皆様実践されている方も多いかもしれません、「オリーブオイルに変えてみる」は非常に良い手だと思います。では一番最初にピックアップしました良い油と悪い油の違いは?と言うところにフォーカスしたいと思います。

 悪い油とは別名、長鎖脂肪酸といい基本的私達が普段から口にする栄養素です。消化吸収が遅く身体に溜まりやすい性質、身体が必要に応じてエネルギーとして使用します。しかしこのエネルギーを消費する機能もまた曲者で旧石器時代の身体が邪魔をします…脂肪は非常用のエネルギーとして蓄えられているため、身体は中々このエネルギーを使ってくれないんですね…基本的に有酸素運動・無酸素運動をして疲れた身体の回復に少しづつ使われて行きます。ですので、脂肪を減らすためには地道に努力するのが1番の近道になるんですね…千里の道も一歩からということです。

 次に良い油!中鎖脂肪酸と言う分類です!もしかするとこちらも聞いたことがあるのではないでしょうか?こちらは、ナッツ類・青魚・オリーブオイル・エゴマオイル等の健康的な食材として有名なラインナップが挙げられます。理由は…ズバリ燃えやすいんですね!はい、元々脂肪は身体に溜まりやすい性質でしたが、実に4倍早く身体のエネルギーとして使用されます。先程、溜まった脂肪はエネルギーとして使われにくいと書きましたが、元々脂肪になりにくい物をとってしまったほうが当然良いわけです。何事も前始末が重要ですね(笑)しかし、中鎖脂肪酸も取り過ぎはよくありません。あくまで脂質です取りすぎて使いきれなかったエネルギーは当然脂肪に変換されます。これは筋肉系のYOUTUBE等で良く聞くフレーズですが、「食べるだけで痩せるサプリメントなんて存在しない。」と言うことです。きちんと量を守って賢く活用しましょう!

 最後に血糖値との相関性について、私もここに勘違いがありまして…昔は全く上がらないと思っておりました…結論は上がります!!しかも吸収が遅いため6時間ほどかけてゆっくりと上昇します!非常に厄介ですね…夜間にいきなり血糖値が上がったり、食事の際にインスリンを打つと低血糖になったりとコントロールが難しい上に、脂肪が増えるとインスリンの効きはどんどん悪くなる一方です。糖尿病やその予防をしたい、健康寿命を伸ばしたいと感じている方は是非気をつけて下さい。

今回の内容も皆様のQOL(生活の質)向上のお役に立てれば幸いです。それではノシ